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空はどこにあるのminamiのレビュー・感想・評価

空はどこにある(2020年製作の映画)
3.0
テアトル新宿の「田辺・弁慶映画祭セレクション2020」で『もぐら』と併映しているときに鑑賞。
もぐらの方のレビューにも書いたけど、そんなわけでどうしても2本セットに捉えてしまう。上映時間も短いし。

上映後のトークショーで『もぐら』に出演していた見津賢さんが「監督の成長を感じる」と言っていたのだけど、本当にそうだなと思う。
もぐらでは寄りの映像が多かったのが(それも登場人物に寄り添うようで合っていたけど)こちらでは適度に引きの映像が増えていたり、子ども目線と親目線とどちらもバランスよく感じられるのがとてもよかった。

仕事しながら育児は大変だよ(未経験)。
子どもが拾って見せてくれた石を咄嗟に「汚い」って言ってしまうシーン、とても歯がゆかった。
心がそれどころじゃない状況なんだよな、と。
でもそれは絶対に子どもに対して言ってはいけない言葉だとわかっているから後から自分でも探してみる、とかほんとに不器用すぎて心がぎゅうっとなった。

あと『もぐら』の方にも書いたけど、食べ物が特殊。
ふりかけトーストにふりかけ焼きそば。
実際に監督が食べていた食べ物らしいのだけど、家族・親・家庭という背景が垣間見えるようでとてもよかった。

それにしても最後のシーンは衝撃だったなー…。
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