oden8

スパルタン 皆殺しの戦場のoden8のレビュー・感想・評価

スパルタン 皆殺しの戦場(2020年製作の映画)
3.5
"自分は何も犠牲にせず人の子を利用して、手柄を得るような人に。協力するわけがない。"

"セリーナの世界では別人になれた。戦闘に戻ったような。現実世界とは無縁の自分にね。"
by ブロディ

ジャケットから脳死で楽しめる、ファッキンB級ファンタスティック殺し合い作品をイメージしてたんやけど。意外にも、めっちゃ脚本で勝負してきはったっ!??
お金はあんまり掛けれへんかったけど…このジャンル(闇組織撲滅爆烈キャンペーンもの)が好きな人が、真摯に"面白い作品を作りたいんや〜い"っていう研鑽を感じてしまう。のは、僕の気のせい?かしらん??
こんなジャンルなのに…作品からは確固たる真面目さが伝わってくるという…。そこに好感を抱きながらも、物足らなさと感じてもうたり。

僕がこの類いの作品が好きで、数を観た 気になっていて。ある程度のことでは、満足しませんえ。と、かなり上から目線で自負しまくりなんですけど。いい意味で、予想を裏切られたかなん。

鑑賞後に冷静に振り返ると大したことはないんやけど…。鑑賞中のミスリードの仕方が、巧妙で。こういう作品の鑑賞に自信過剰になってた僕は、まんまと監督さんに転がされてもうたよねん。
なので、お恥ずかしながら…物語中のデマとホンマの区別をはっきり理解しとりませ〜ん。

キャラの雰囲気は抜群だっただけに。惜しむらくは…その設定の良さをフリに全ベットしてしまったところかなん。
もっと、キャラに魅せられたかったけど。そう思わせることすらも、計算な気がしてきたよん…。

いつだって。物事の"真理"を狂わせるのは。
過ぎたエゴと過剰な自信。
それは、"愛"にも通ずるものがあるかもしれない。

"周りからの圧力で恋人になるのはイヤだし…。" "でも、いわゆる恋人の関係は。愛してるの強要でウンザリする。"
"あぁ。もう絶対に言わないよ。愛してる。は。"
by 愛を知ってしまった男

Cast(役者·キャラ) 2.5
Story(物語) 3.5
Architecture(構成) 4
Picture(画) 4
Acoustic (音) 3.5
23-295
oden8

oden8