かぴばる

ブレット・トレインのかぴばるのレビュー・感想・評価

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
4.2
 煌めくネオン!渦巻く怨嗟!ここはネオ・ニポンの首都トキョー!深夜に駆けるサツジントレインに乗り込むのは殺し屋!ヤクザ!ロシアンマフィア!まさに走る棺桶!慈悲はない!な作品。

 デッドプール2の監督を務めたデヴィッド・リーチ監督の色が濃く、原作伊坂幸太郎作品の色は抑えめ、というか、スピード感満載の展開に、伊坂幸太郎へのオマージュと思われる緻密な伏線描写がむしろブレーキになってしまっている印象を受けた。ニンジャナンデ!?

 ブラピがずっと格好良く、二人組の殺し屋レモンとミカンも良い味を出している。ただでさえ特殊なネーミングセンスが、あり得ないシチュエーションへの違和感に拍車をかける。ここ本当に日本!?いえ、名古屋と京都の間で車窓から富士山らしきものが見えたので、たぶん日本ではないです。頭を空っぽにして楽しめ!乗り遅れるな!!