デイヴ・ヒルさん、マット・ジョーンズさん、監督・脚本によるロマンス・コメディ。お二人はご主演も務めておられます。
カリフォルニアのとあるレストラン。テーブルに座って話す男性二人組、俳優マット(マット・ジョーンズさん)と、アニメ番組脚本家デイブ(デイヴ・ヒルさん)。カウンターで立って話す女性二人組、女優を夢見るウェイターのシド(エロイーズ・マンフォードさん)と、バリバリ仕事をこなすエイミー(ケレン・コールマンさん)。レストランを出て二組が向かった先は偶然、同じお店、そこで意気投合して夜が更けていくのであります。
タイトルはウィリアム・アイリッシュによる『幻の女』の冒頭、"The night was young, and so was he. But the night was sweet, and he was sour."を思い起こさせますが、そう言えば主な登場人物たちも、何かと"sour"な心境で夜を迎えております。果たして彼らはどのような夜を過ごすのでありましょうか。
かなりお下品な台詞の飛び交う会話劇、その品のなさが格別、面白く思えるわけではありませんが、登場人物の個性が際立ち魅力的で、ワタクシは楽しく視聴させていただきました。
本作と同じ2017年に公開された『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』でアカデミー助演女優賞を受賞されたアリソン・ジャネイさんがほんの少しだけ登場して、実にクールな女性を演じておられます。流石でございます。