かすちゃ

ボクたちはみんな大人になれなかったのかすちゃのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

この作品の原作小説が好き。「自分より好きになった恋人」という言葉が印象的。
何方かと言えば映像化には怖気付くタチだけど、ネトフリが豪華キャストを率いて映画化するとのことでかなり期待していた。っていう前提で視聴したので感想をメモっておく。

結果は、面白かったし観てよかった。ちなみに、共感はできないことのほうが多いのは原作と一緒だった。

大人になれない男の希望的観測を体現したかのようなかおり。彼女の変化に対する佐藤の回答が、この映画のテーマなんじゃないかな。
そういう意味では、フツーに対するポジショントークがいささか蛇足であることを教えてくれる作品とも言える。

本当は映画館で観たかったなあ。と、観賞後ため息を吐くように呟いた。理由は、tomisiroが担当している音楽。ラストシーンは特によかった。もちろん総合芸術ならではのラストの盛り上げ方なんだろうけど、最近の映画では好きな部類。倒錯する人生の描き方としては、完璧なのではないか。
サウンドトラックが配信されるということなので、後日じっくり聴いてみようと思う。
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