劇場に映画「ひらいて」を観に行った際に最初の1秒のギターの音を聞いて、とりあえず原作読んでおこう、一応今年の作品なんでみようと思った作品。
2010年代後半の現代から、作者と思われる主人公が、1990年代くらいの、10代後半くらいの日々を振り返りつつ、テレビ業界の美術やテロップ関係の仕事を垣間見せつつ、SNSを使った誰もが1度はやる行為の1日を語る作品です。
よし原作は読んだ、多分集中すれば2時間で読める本でしたよ。でもそういう事じゃなく、あの曲がかかるなら読んでおかないと。
だいたいにおいて分かる、次に何が来るかも、分かる、その上でこの時期にかかってる、流行ってる曲、テレビ番組、映画あたりの文化の話しも分かる、そしてまぁ男女関係が始まる始まり方なんかもわかるし、どうなっていくのかもわかる話で、なので薄っぺらく感じるんだと思います。既視感だらけ。まぁいわゆる50代オジサン接待映画になってます。
1990年くらいまでを振り返る話しで、まぁだいたい原作通りですけれど、結構な改変もあって、多分、今の流行りにしたかったんだろう、というのが透ける感じの取ってつけたオシャレのつもりなんでしょうけれど、その辺は乗れませんでした。
役者さんはみんな頑張っていると思いますが、もう少し活舌がイイと聞き取りやすいんですけれど。
凄く、思い入れのある人、それも小沢健二に思い入れがあり、恋愛に興味がある人に向けられた作品なので、それも業界のチラ見せだったり、ファッションの系譜だったり、凄く表面的な過去のノスタルジーを煽る感じで、正直あまり乗れませんでしたが、まぁあの曲がかかったので、ま、いっか、というのが正直な感想です。
以下蛇足ネタバレありはコメント欄で。