このレビューはネタバレを含みます
一見なんでもないMVみたいなエモ全振り映画かと思いきや
狂言回しとなっているタイプライター以外全て思い出(初めのシーンの2020年編も一番最近の思い出であり、劇中全てのタイプライター描写=現在の森山未来=劇中には登場していない)と勝手に解釈すれば全編に漂うエモさが理解できる
全て思い出なのだから(思い出を小説にしている途中という構造のため)映画全体がぼやけて特に強いメッセージもなくただエモさを感じるのは当然である
また、起承転結をぶっ壊して映画が進むので上映時間より少し長く感じる
ラストシーンでついに『普通』を受け入れた森山未來が小説家として一歩踏み出すまでのストーリーが最初から最後まで続くエピソード0的な映画
と、勝手に思っている