FREDDY

星の王子ニューヨークへ行く2のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

クレイグ・ブリュワー監督がエディ・マーフィの主演で制作したコメディ『星の王子 ニューヨークへ行く』シリーズの第2作である本作は、ニューヨークで出会い様々な困難を乗り越え結ばれた妻・リサとの結婚生活も30周年を迎え国中が祝賀ムードに包まれていた中、兵士を従え宮殿にやって来た、隣国ネクスドリアの最高指導者で元許嫁・イマニの兄であるイジ将軍が両国の統一を目的に自分の息子と長女・ミーカの婚約を強要してきたことで"王位継承問題"と対峙したところ、死期が近づいていた父のジャッフェ・ジョッファ王と世話係のセミからこれまで知り得なかった自分の息子がアメリカにいるという驚愕の事実を突きつけられたことで、未来の王位継承者を国に迎えるべくセミとともに再びニューヨークへと訪れたザムンダ王国の新国王・アキームが、かつて暮らしていたクイーンズで再会を果たした床屋を営むクラレンスらから得た情報により"出来損ない"の息子であるラベル・ジャンソンを見つけ出し、ラベルの母・メアリーともどもザムンダに迎え入れたことで思わぬ事態に遭遇していく様が描かれた作品となっているのだが、今作では新たにザムンダ王国の国王となったアキームのみならず、これまでに存在を知り得なかった息子ラベルをも軸とし、"王位継承問題"と直面し隣国との戦争が勃発しようとしていた中で古き伝統や法律に支配されるが故に覚えた葛藤や苦悩、そしてそれによって巻き起こった騒動や恋愛模様がザムンダ王国を舞台に映し出され、前作で多くを語られずにいたザムンダ王国の伝統や法律が焦点となっていることで王国について知れたことは単純に良かったですし、強引さは感じるが前作の"花嫁探し"をきっかけに物語が展開されることや、お馴染みのキャラクターに加えてアキームの娘たちやラベルの母・メアリーといった新たなキャラクターもそれぞれに印象的で彼らが織り成すユニークな掛け合いも面白かった。メアリーを演じたレスリー・ジョーンズがとにかく強烈でしたね。モーガン・フリーマンやジョン・レジェンドなども登場しますし、前作と比べてしまうと見劣りする作品ではあるが気軽に楽しめる作品であることに間違いはないかと。
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