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浅草キッドのkuのレビュー・感想・評価

浅草キッド(2021年製作の映画)
4.1
ビートたけし。

内容は、昭和40年代の浅草。大学を中退後、たけしは「ストリップとお笑いの殿堂」と言われる浅草フランス座に転がり込み、「幻の浅草芸人」と呼ばれていた深見千三郎に弟子入りする。東八郎や萩本欽一など、お茶の間を席巻していた大人気芸人を育てた深見の下で、たけしは大成することを目指し笑いの修行に勤しんでいた......というもの。

たけしさんがどのようにして売れたのか、という話ではなく、何も芸事がなかったたけしさんが漫才師になるまでを描いた話。師匠である深見千三郎さんについて何も知らなかったので、こんな過去があったのかと驚きました。やはり、どんな人であれ下積み時代というのはあるんですね。

今は芸人の数も多いですけど、当時はやはり少なく、芸人という職が馬鹿にされることもあったでしょうし、そんな時代に『芸人は笑われるんじゃなくて、笑わせるんだ』という、芸人>客であることを意識していた師匠はすごい。自分の芸に自信があるからこそ、見せてやってるという考えにまで至るんだなと思いました。

当時フランス座で一緒だったメンバーは今のたけしさんを見てどのように考えているのでしょうか。気になります😌
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