北野武自ら師匠・深見千三郎との日々を描いた本を
劇団ひとり監督・脚本で映画化した本作。
北野武役を柳楽優弥、師匠の深見役を大泉洋が演じています。
柳楽くんが、浅草のフランス座でエレベーターボーイで働き、憧れだった深見師匠に弟子入りしてスターになっていく様子を北野さんの真似もしつつ（ちょっと笑える）自然体に演じていて良かったし、
口は悪いけど面倒見が良く、天才と言われつつもテレビ界を嫌がり、最後まで舞台にこだわった師匠を演じる大泉洋がめっちゃかっこよくて、
師匠と同じく北海道出身というのも意識したキャスティングと思いますがすごく良かった。
２人を近くで見守っていた女性、鈴木保奈美、門脇麦も良いです。
「生き写し」と言われるほど芸も性格も似ていて
師弟関係を超えて親子のような絆を築いていった二人。
「笑われるんじゃねえ、笑わせるんだよ」
「芸人は舞台を降りてもかっこいいと思われなきゃダメだ」
師匠の生き様がかっこよくて痺れます。
そして、才能もあったと思うけど、
深見さんも北野さんも人一倍努力家であったのだなと感じました。
深見さんの死を番組収録の場で聞いた北野さんは
壁に向かってうつむきながらタップダンスをしていたそう。
これ打ってるだけで泣きそう、、、、
最後の演出は個人的にうーんと思ってしまったけど、伝説を持つ2人の物語、すごく良かったです。次は原作本を読もうと思います。
