ちょっと美化してるんじゃないかな、とか、劇団ひとりの描く理想像かな、というような膨らみは感じつつも、思いがけず良い作品だった。
途中まで、もっと濃くできるんじゃないかなと思ってたけど、たけし軸の作品ではなくて、師弟関係軸の人情物軸で捉えれば、構成としてはこれくらいがちょうど良いのかな。
とは言え、もうちょいサクセスストーリーやその浮き沈みはじっくり観たかった部分もある。その中での師匠の心の機微含めてね。
メディアに影響を受ける演芸の衰勢だったり、小気味のいいやりとりだったり、いろんな側面から味わい深いなと感じさせてくれる。
そしてもちろん、キャストの演技も光る。柳楽優弥、めっちゃ上手いね。大泉洋もハマり役だし。
地味にさすらいラビーとか神宮寺しし丸が出るのが嬉しい。
現代たけしの特殊メイクだけ気持ち悪かったというか違和感がすごいのが受け付けなかった。マジ歌やってんのかな、っていう気になってしまった笑