ビートたけしさんの人生の中の下積み時代からツービートとして売れるまでを師弟関係に焦点を当てて描かれた作品。何度もジーンときて心打たれた。
面倒見の良い愛のある師匠役大泉さんにピッタリだった。
「芸人ってのは笑われるんじゃない、笑わせるんだバカヤロー」っていう言葉グッときた。
ビートたけしさん役の柳楽優弥さん終始圧巻の演技力だった。表情や立ち姿や所作、細かい所まで似ていた。特殊メイクもすごい。
タケは演芸場からテレビへ時代の移り変わりを感じて師匠の元から去ったけれど、演芸場での下積み時代があったからこそ今の自分がいて師匠のことを尊敬していることがひしひしと伝わってきた。プライドを持って漫才する姿がかっこよかった。
ツービートの漫才を見て泣く麦ちゃんのシーンと、師匠とのテンポ良い漫才の中にハイヒールのくだりが出てきたシーン、師匠が自分のことを思ってフランス座の存続のために頭を下げていたことを死んだ後に知るシーンなど涙が出た。
昭和のレトロな街並みや最後の回想の演出も良かった。
多くのフォロワーさんが高評価していた作品で気になっていましたが観てよかったです!