てるる

双璧のアリバイのてるるのレビュー・感想・評価

双璧のアリバイ(2019年製作の映画)
3.9
オープニングで「実話を基にしてる」と出るけど、実話といってもラストのテロップで出る各国で起きた事件からインスパイアされたフィクションと思われます。

瓜二つの顔を持つ2人の視点で描かれる前半。
ある殺人事件によって2人が交錯する時、世にも奇妙な捜査劇が始まる!

鉄壁ではなく、双璧というタイトルは秀逸。
これ以上の前情報無しで観た方が良い。

時系列が行ったり来たりするので、ちょっと油断するとワケワカメになるかも。

オイオイ、犯人詰めが甘すぎるだろ!て思う度に、「そう来たか〜」という感じで観てる側も警察と一緒に振り回されちゃう。

真相は途中で何となく気付いちゃったんだけど、それでも複雑な人間関係やその裏にある悲劇などにグイグイ引き込まれた。

爽やかさと切なさを感じるラストは余韻が残る。
「永遠に君を探し続ける」

主演はアルン・ヴィジャイで一人二役。
2人の取っ組み合いは、「レジェンド 狂気の美学」で見せたトム・ハーディの演技をも彷彿とさせます。

アルンさんも良きですが、主人公の友人役をやらせたら右に出る者がいないヨギバブちゃんを見て~🤣

雰囲気としてはネトフリで配信のインド映画「ビジョン」に近い。
インド映画好きはもちろん、歌やダンスがほとんど無いので、クライムサスペンス好きにも観て欲しい。
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