Billie ビリーのとなりのデルトロのレビュー・感想・評価

「彼女は不幸な時しか幸せじゃなかった」
この言葉が全てを物語っている
極めて衝動的で破滅的な人生
ヘロインなどの危険なドラッグをバンバンやり、自分を搾取することしか頭にない男どもに全てを捧げる
傍目から見てると痛々しいけど、彼女にとってはそれが幸せだったんだろう
自分を追い込むことで、その音楽はどんどん深みを増していった
人生自体は碌でもなかったけど、彼女は永遠の芸術を残した
何も残せない平凡な人生を歩んでる人間にはただ感謝して残された音源を聴くことしかできない