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人間妖怪 鬼鈴のYSKのレビュー・感想・評価

人間妖怪 鬼鈴(2020年製作の映画)
3.3
妖怪を食べることで生きている人型の妖怪「鬼鈴」が、藁納豆のような姿かたちをしている兄と旅をしながら、結果的に人に害をなす妖怪を退治し食べるオムニバス…というお話

この兄の姿かたちがマスコットのような佇まいなので、まるで鬼太郎と目玉おやじの関係のようにも見えるものの、鬼鈴の行動原理が「人に迷惑をかけない」ではなく腹が減ったから食べようなのが大きく違うところでしょうか
4話オムニバスといいながら、うち1話は寝ているときは人間からは見えなくなる鬼鈴が山の道端で寝ていると登山家が足をひっかけて転んでしまい、何があったのかと辺りをまさぐっていると鬼鈴に触ってしまい頬をひっぱたかれるだけの話であったり、特にどうということもない程よくチープで非常に温い、毒気も何もかもが抜けきったニチアサ感があります

ひいき目に見ても褒められるような演技やシナリオではないものの、鬼鈴役の女の子が見せる無邪気な表情やあどけない表情や冷たい表情はなかなか見ものなので名前を憶えておいてもいいかなと思いました
あと妖怪を退治する方法が、藁人形に金づちを打ち込むと、そこから五寸釘が発射されて敵を撃ち抜くというなかなか豪快な技だったことも素晴らしいです
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