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マ・レイニーのブラックボトムのhazumingwayのレビュー・感想・評価

4.2
戯曲を映画化した作品。舞台は1927年、白人社会が横行する時代、"ブルースの母"と呼ばれた黒人のマ・レイニーがシカゴで「ブラックボトム」という曲をバックバンドとレコーディングをするひとコマ。

ただし、そこには音楽ブルースを通して、黒人への差別時代背景と、そんな時代の中で、各々が信念をもち、白人の支配に抱く対抗心の形などが、細かく描かれている。
信念が影響する先に待ち受ける人生の別れ道が、色濃く受け取れる映画。

レヴィー演じるチャドウィック・ボーズマンの魂の叫びが、忘れられない。ようやく開いた扉の向こうは何があるのか、最後の最後まで深い。
またマ・レイニー演じるヴィオラ・デイヴィスのラストシーンの覚悟など、垣間見る奮い立たせるような信念の表情は圧巻。

そして、映画の締めくくりがなんともイケてるー✨な感じ!
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