正直私が苦手な分野の作品なので、大好きなチャドウィック・ボーズマンの遺作なのにネガティブな感想抱きたくないわ…と思ってなかなか観る気になれず、躊躇いながらもようやく鑑賞。
観た結果、やはりというべきか…『ムーンライト』然り『グリーン・ブック』然り、黒人差別を描いたアカデミー賞ものってイマイチ身近に感じられないから感情移入できなくて、歴史の教科書読んでる気分になってしまった。
本作に至っては誰も救われないうえに、マ・レイニーがレズっていう設定も『ムーンライト』と被っているように感じる。
実話ならまだしも、あくまでフィクションなのに、回収しきれない中途半端なLGBT要素を無理やりねじ込むのは最近の流行りなの？なんなの？とキレそうになるね。
白人の言動がきっかけで黒人同士が対立してるっていうストーリー構成は新鮮だけど、単純にマ・レイニーの態度が1人の人間として横柄すぎて、黒人差別という本来の問題に目が向かない。黒人白人関係なくこんな自分勝手で自由奔放な人とは一緒に仕事したくないわ。。
歴史の一部分を残すことも映画の大切な役目だから表彰されるのは分かるけど、心象的には全く響かない作品だったな…。
