わだげんた

明日があるさ THE MOVIEのわだげんたのレビュー・感想・評価

明日があるさ THE MOVIE(2002年製作の映画)
2.9
日本の連ドラあまり観ないので、もしかしたら記憶違いかもですが、最近ゴールデンタイムにやるドラマでお笑い芸人の人が主演するってことなくなった気がします。

たけし、タモリ、さんまのお笑いBIG3は主演してましたし、ダウンタウンやらとんねるずやらロンブーやらウンナンやらも抜擢されたりしたましたが、最近はそういうこともなくなりましたね。

ドラマ枠であんまり冒険できないってこともあるんでしょうし、何よりドラマの主演張れるような芸人さんもいなくなったのかな、とも思います。

で、この映画の主演はダウンタウンの浜ちゃん。映画版の前にドラマ版があって、その前にジョージアのCM版があって。

当時かなりのヘビーローテーションで流れていたので、このCMははっきり覚えてます。ドラマ版の第1話が放送されたのが2001年の4月なので、もう18年前なんですね! 

調べてみるとドラマ版の視聴率が驚異的で、最高視聴率が29%!
これは映画にもなりますわね。

結構前にWOWOWで放送されたやつの録画で鑑賞しました。

ドラマ版、観ていたかどうか記憶なくて、まあ、観ていたとしてもそんなに熱心な視聴者ではなかったと思います。

舞台は東証二部上場の商社、トアール・コーポレーション。
浜田はそこの落ちこぼれ部署営業13課の課長。花形の1課は宇宙開発事業とかドでかい仕事をやっているのに対し、13課は売れそうもない陶器セットを売り歩く毎日。

今日も今日とてサンプルを持って、陶器セットの営業先を訪れる浜田課長。そこで、その陶器の素材に異常な関心を示す、一人の老人と出会う。
その陶器はファインセラミック製でできていて、熱に非常に強いのだ。

老人の話を聞くと、なんとたった一人で有人宇宙ロケットを作っていて、ロケットの表面に貼る熱に強い素材を探していたとのこと。

最初は、ホラ話と思い込み老人の話を信じなかった浜田課長だったが、製作途中のロケットを目の当たりにしてからは、ロケット製作を手伝うようになり…。

ってお話。

物語が進むにつれて、荒唐無稽になってしまってツッコミ満載になってしまうのが残念なんですが、映画のトーンとしては嫌いではないです。

17年前の作品、なんかそんな前じゃない気もするけれど、もう結構な昔なんですよね。登場人物は公共の場でタバコ吸い放題だったり、私立幼稚園の面接がパワハラセクハラ満載だったり、インターネットがあまり使いこなせてなかったり、遅くまで残業することがかっこいいとされていたり。

細かいところで、時代が変わっているのを実感しました。昭和のお話どころか、平成の前半のお話でも十分昔話になっちゃってますよね。

でも、年々いろいろ窮屈になってきて、昔のサラリーマン物を観るとちょっとホッとするというか。がんばればがんばるだけ報われるって考え方がまだ残ってた時代のお話は、おっさんに元気を与えてくれたりします。

今日がダメでも、明日があるさ。
それを信じてもうひとがんばり!
わだげんた

わだげんた