このレビューはネタバレを含みます
冒頭の吉尾、自分は死んでいると言いかけるシーン。ここでもうバラしちゃうのかと衝撃。でも後の展開を考えると、ここで言いかけるのを仲間が止める感じがよかった。
冒頭から下ネタなどの笑えるシーンがこまめにあって、コメディ映画だったのか……?と思っていたら、最後のドCG畳み掛け。そういうポカンとしちゃうようなやり口嫌いじゃない。
欽一と明石が偉い人にコメディ馬鹿にされるシーン、これに文句を言わせないための伏線だったのかな。
笑えるシーンの間にちゃんと泣けるシーンも挟み込まれ、泣いたり笑ったり忙しい。
「引きずることから逃げんなよ」
すごく好きな台詞。苦しい感情にケリをつけることが善いことだと思っていたけど、今はもっと引きずってよかったのにと思う。穏やかな生き方とかクソ喰らえですよ。
最後に吉尾と別れた日をやり直すシーン、みんなの表情がすごかった。芝居って本当に楽しそうだなって思った。
傷つくのを恐れていたら他者との関係の喜びも得られないんだな。映画の本筋と関係ないところで、感覚として腑に落ちた。