くれなずめのネタバレレビュー・内容・結末

「くれなずめ」に投稿されたネタバレ・内容・結末

いい!
最後の方の意味わかんない感じと天国は、ずっと微妙に死んだことに実感持ててなかった5人の気持ちの感覚なのでしょうか、、
映画にはいろんな力があるけれど、その中のひとつに、現実世界で折り合いのつけられない気持ちや「こうだったらよかったのに」という願望を、消化する力があるとおもいます。
彼らの大切な思い出である高校生の時のコメディ演劇のような後半の安っぽいコミカルファンタジーな展開は、そういう彼らの「こうだったらよかったのに」という折り合いのつけられない気持ちを消化させるために、必要なものだったんだと思います。
暮れなずむ、日が暮れそうでなかなか暮れない様子。
暮れなずむ町の光と影の中
去りゆくあなたへ贈る言葉
という歌詞がふと思い出す。

みんなあった過去の思い出を忘れずに、そして、将来もこうして思い出して笑うだろうねって言い合ってかけがえのない時間を過ごす。
吉尾がなぜ亡くなったかとか最後の心臓のシーンとか過去をやり直したシーンとか、消化不良はあるけれど懐かしい気持ちにさせられた。
他者が「生きている」と感じるのはいつだろう。
それは実際に会って話している時ではなく、亡くなったあと、その人との思い出を回想している時なのかもしれない。だって生きている時は、生きているのが当たり前過ぎて感じることはできないのだから。

また霊が現れると、霊が現世に未練があると解釈される。しかし生きている人が、死者に未練があり、霊として現世に呼び起こしてしまうのではないか。

そんなことを考えさせる物語が、結婚式と二次会の狭間で展開される。結婚式なんて死や霊とはもっとも対局な儀式だ。この物語設定はすごいと思ったし、こんな話とは想像つかなかった。

本作では成田凌演じる吉尾は既に死んでおり霊として現れる。けれど全然怖くはなく結婚式の余興をしようとする5人と普通に話し、笑っている。
現世に未練があるとは全く思えない。
対する5人は吉尾に未練がある。会うことが最後になる日、雑に別れをしてしまったからだ。

その5人が吉尾を思い出す瞬間がまたいい。例えば藤原季節演じる田島が吉尾を回想するきっかけは、食べようと思ったお菓子が地面に落ちてしまう時だ。それはすごく現実的で、確かに出来事や誰かを思い出すときは何気ない瞬間だったりする。

そして吉尾を成仏させる、いや5人が吉尾への未練を払拭するやり方がおもしろい。それは過去の書き換えである。
雑な別れで済ましてしまった最後の日を涙をこらえて別れる最後の日へとリフレインする。
おそらく本当に過去を変えたんだと思う。過去とは現在の地点からしか生起しえないものであるから、過去の出来事や事実、感情にどういう意味や文脈を持たせるかは、生者に委ねられるのである。この過去の書き換え可能性はすごく危ういものであり、死者を冒涜したり、歴史修正に容易に転がり込む。だが過去ー現在ー未来という数直線的な時間概念を覆す、過去の書き換え可能性はもっと考えられるべきことだと思う。
余談が過ぎたが、この作品では5人が過去を書き換えることによって、未来へと前進することができている。まるでボートによって進むような。過去を向きながら未来へ後ろ向きに前進する。(ハイデガーのC系列時間!)

以上、笑えるシーンも多々あり、成田凌、若葉竜也、藤原季節、高良健吾といった豪華な俳優陣もいるのでぜひ多くの人にみてもらいたい作品である。

蛇足
成田凌がフェニックスになる一連のくだりは、??となったが松居監督としてはちゃんと意味があるらしい。再鑑賞して咀嚼したい。
序盤はそれぞれの青春のぞき見か〜
刺さる〜的な気持ちでみてたけど
みんなの心臓が飛び出て?
成田凌の胸が燃えて不死鳥になり?
鞄の精霊?になったあたりから
ついていけなくなりました
ごめんなさい…

若葉竜也目当てで観に行きました

いや〜どの若葉竜也も若葉竜也だねえ

いいね懐かしかったあの男が集まった時のノリ

周りから見たら「なにやってんだ」って思うけど、輪の中にいたら最高に楽しいんだよね

城田優が大きすぎて怖かった…
最後に6人で会った時の場面をやり直すところ、みんなぼろぼろで感情溢れすぎてて最高やった。

あんな真っ直ぐなまなざしで
くさいこと言う吉尾みたいなやつが死んだら、そりゃくれなずむでしょ。

もうただの楽しい映画かと思って気抜いてたら重すぎて笑う。

でも生きるってそんなもんなんかな。
平和に浸かりながらどこかでやりようのない現実を抱えてる。

けじめをつけたくなるような悲しみとか
ヘラヘラして付き合い続けるしかないような悲しみとか、抱えながらみんな生きてるのかもしれない。

エンドロール、思いっきりくれなずんでた彼らの姿が心強いよ。

吉尾のあのかばんなんなん。
指で心臓マッサージ笑った。
みんなそれっぽく心臓取り出してるのに藤原季節だけポケットから心臓取り出すところも笑った。
端端のセリフがすごく好きなものが沢山あった。わざと過ぎなかったりクサすぎなかったり。
丁度良かったです。

後半の怒涛の突拍子も無い茶番もはじめドギマギしたんだけど、何か見てたら安心して、「あ〜このくだり永遠に見ていたいなあ」って気持ちになった。観終わってからパンフ買って、元々は舞台作品って後から知って、その感覚に合点がいきました。

心臓とれてしぬ茶番を友達と一緒にやりてぇ〜〜ってなった。

何となく全体のさみしさなようなものをきっと仕切りに思い出したくなる気がするから、DVD出たら買えるようにしときたいと思いました。

自分がウルフルズのそれが答えだを中学生の時とか聴いてたのとか、それを白けず楽しい気持ちで観れたのも安心した。


みんなうまくて、役者ってすんげえって思いました。
藤原季節さんと若葉竜也さんはじめて見たんですが、いい役者さんでした。


観終わってインタビューとか生配信のアーカイブ観てるけど皆さんの会話の雰囲気がすごく面白くて観て良かったなあと思えて良かった。
畑のシーン撮る時に救心キメるくだりと目次さんの礼儀正しい乳首の話を聞いて笑い転げた。
1回観ただけでは面白すぎて暮れきれず、2回観に行ってようやく落ち着いて暮れな済めました。

私も登場人物たちと同世代で、同じような経験をしたことがありました。

その時はあまりにあっけなく死んでしまって、意味がわからなくて信じたくなくて、棺の中の顔を最後まで見ることができなくて。

葬儀場から逃げるように帰って来てしまったあの日から、私もずっと暮れなずみ続けてきたように思います。

どれだけ辛かろうが私たちには昨日から地続きの明日が来るし、平気な顔して割り切って生きていかなきゃいけないんだ、と無理に納得したフリをしてきたけど、この映画を観てそれはやっぱ違ったかも、と思いました。

人間てそんな簡単じゃないし、割り切れなくてグダグダでズルズルで、イタくてダサいけど、でもそんなもんだし。

もう物分かりが良いフリなんかしなくたっていいんだ、とこの映画を観て素直に思えました。

そしたら急に身軽になった気がして、
それは私自身があの菜の花畑からこちら側に戻って来た瞬間だったのかもしれません。

あの時この映画がそばにいてくれたら、もっと早くいろいろなことが腑に落ちたかもしれないなあと思いました。

大切な人を亡くした経験がある人には、どんな綺麗な言葉より、この映画の優しさが刺さるんじゃないかなと思います。

後半の演出は賛否両論あるようですが、私はあのシーンがあったからこそ救われたし、登場人物全員が愛おしくなりました。

私も心臓がこぼれないように、思わず自分の胸に手をあててたし笑

最初から最後まで、笑って泣いて泣いて笑って、感情が反復横跳び状態で情緒終わったかと思いましたが、映画館からの帰り道びしゃびしゃのマスクの中で、口角は確かに上がったままでした。

エンドロールの最後、special thanksまで温かかったな。

また明日からも、私はただ生きていくだけだ。



あまり言ったらネタバレになってしまうけど、個人的にミキエちゃんが吉尾に詰め寄って「死んでようが死んでまいが関係ねえだろ!(要約)」って言うシーンと、大成が「めっちゃお菓子貰いに行ったみたいになっちゃって」って言うシーンが大好きで、2回観に行って2回ともそこで号泣しました。笑 

なんか2人ともそれぞれれいろんな想いがあって、吉尾の死と向き合ってきたんだろうなあ、、、っていうのが感じられてジーンときてしまいました。


やばい。また泣けてきた。
最初の、「僕、死んでるんですけど...」の瞬間が最高に面白かった。

結婚式の2次会までの話というより5人の喪失の話が主題だったし、さっきのセリフのやつも含めあらすじがいいミスリードになってた

特に前半のセリフ回しが演劇チックで少し違和感あったけど、5人が吉尾の死を知ったとこからすごい引き込まれた

最後は演出どうこうよりも、シンプルに長かったのと、吉尾と別れるシーンで全員エモくなってるのが個人的にはちょっと冷めた

高良健吾と若葉竜也の飲みのやつはもう完全に松居さんの建前と本音が2人に分かれてて笑った。ほんとに言われたんだろうなー
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