嵯峨

くれなずめの嵯峨のネタバレレビュー・内容・結末

くれなずめ(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

これなんか面白くなりそうなんだけど、なんか微妙でした。
「佐々木、イン、マイマインド」的な話だったし、実存主義的な話でもあるんだけど、すげえ面白くなりそうな題材ではあったけど・・・って感じだった。
なんかリアリティあるようで、「12年同じノリで付き合うのか?」とかそういった疑問というか、あんま12年間がねえ!!とかがちょっとノレなかったです。12年「ぶり」とかだったらわかるけど、なんか12年後にもまだ高校と同じ内輪ノリしてんのも・・・ちょっとなあと思いました。別に旧友ってそういう過去の保存じゃなくね??って思っちゃう。

要は「もしアイツがいたら・・・」って話なんだろうし、それはいいんだけど帰着もまあ実存主義っちゃ実存主義なんだけど、イマイチその後の生活にどう反映されるかがわからない感あったりして。確かにちょっと生活に葛藤ある感じには描かれてるんだけど、いやあそれにしてもこの内輪の外の世界が描ききれてない感とかあったりして、しかもエキストラ的に出てくる人物たちが割と豪華だったりして、意外とこれがこれでノイズになったりするんすよね。いやだったらもっと外の世界と内輪、その中で云々かんぬんとかあったらな帰着もスッキリすんのになあと思った。

もっと言えばオムニバス的なやつとかも繋がってるようで物語的には繋がってるんだけど、なんだろうテーマ的な部分ではあんま繋がってないなとも思ったりしました。確かに「思い出」からなんとなく死を匂わせる感じとか良かったんだけど、じゃあすげえそれぞれにとってどういう人だったかってのが最後に回収されて・・・ない!!ような気がしました。

でも序盤の長回しとかすげえ良かった。あとところどころ笑える・・・かもしれないところがあったりして良かったです。うーん、でもって感じの作品でした。
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