【加点主義】
(映画のレビューにはなっていません🙏)
モンテッソーリのアイデアについては、以前何かで読んだことがあって、実は今回、映画を観ても、具体的なところが今ひとつ理解できないままだった。
ただ、悪い意味ではなくて、それだけ子供の成長を見守り、育むというのは、発想の転換も、忍耐も、慎重さも必要なのだということだ。
だからこそ、「子供が師」なのだという考え方になるのだ。
僕は、小学校の少年野球が始まるくらいまで、幼稚園や小学校の低学年の終業後は、母方の祖母と過ごすことが多かった。
祖母は、教育者であったこともあるのか、感情的に怒られた記憶はないし、今思うと加点主義の人だった。
大学時代に、そんなことは感じなかったが、自分の社会人生活を振り返ってみて、今更ながら、日本は減点主義が蔓延(はびこ)っていて、社会も経済も成長や発展が阻害されているなと感じることが多い。
僕は、新卒でアメリカ企業の日本法人に就職したので、あまり言うと、「日本人のくせに」と不快に思う人が多いと思うが、衰退期にある日本の経済にあって、エマニュエル・トッドが外国人労働者より女性の活躍の場を増やす方が良いのではないかと提言などあっても、今回のオリンピック・パラリンピックを巡る女性云々の問題のような状況で、暗澹たる気持ちになってしまう。
女性の話が長いとか言うのも、典型的な減点主義の考え方だ。
多様とか沢山提言がありましたということにはならないのだ。
モンテッソーリを学ぶには、そもそも、あのような連中が退場するか、まあ無理だろうけれども硬直化した考え方を変える必要があるのだと思う。