幼児教育について、とても有意義なドキュメンタリーです。特に小さなお子さんをお持ちの方へは、強くお勧めしたい。
興味のある方は予告編をご覧ください。
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https://www.youtube.com/watch?v=ZOMo5hbClg8
以下、ネタバレ含めて、内容紹介と感想です。
モンテッソーリとは、一世紀ほど昔に、独自の幼児教育法を確立した女性です。
その彼女の意思を受け継いだ教育施設は、日本を含め、現在でも世界中にあります。
その考え方、教育法は、かなり個性的で、共感できる部分もあれば、えっ!?、と感じてしまう部分もありました。
モンテッソーリの幼稚園では、子どもが"何をして過ごすか?"、を先生が決めません。子どもたちが、自分がしたい事を自分で選んで過ごします。
では、どんな事をして過ごしているのか?、例えば、ハサミを使ってお花を切ったり、アイロン(本物)をかけたり。。。
歳下の小さい子が上手くできない時は、歳上の子や先生がお手本を見せてあげます。
普通に、オニゴッコとか、ダルマサンガコロンダとか、子どもらしい遊びをしてた方が楽しいんじゃないの?、そんなことしてて面白いの?
と、疑問を抱くところですが、驚くことに、子どもたちは皆、これらの"お仕事"に真剣に取り組んでいます。(作中での紹介は少なかったけど、もちろん普通の遊び時間もあります)
そう、子どもって、大人の真似をしたがるんです。しかも真剣に。
女の子は、お母さんの真似をして、お掃除をしたがるし、お料理だってしたがる。
男の子が車が好きで運転の真似をするのも、お父さんの姿を見ているからなんです。
そして、お父さん、お母さんみたいに、大人になりたい、、成長したい!、という本能が、どの子どもにも必ずあります。
そして、自ら成長できる能力も、彼らは持っているのです。
その、子どもが持つ、本能と能力を活用したのが、モンテッソーリ教育です。
そして、子どものしたいようにさせてあげる。
これがモンテッソーリ教育の骨格です。
親の価値観を押し付けたり、子どものやっていることに手助けをする事が親の役目ではない。
つまり、
"してあげる"ことが親としての優しさではなく、"させてあげる"ことが本当の親の優しさなんです。
私の妻も、してあげる派だったので、過去には、この件で、かなりもめました。
無論、子どもなんだから、親のアシストは必要です。
でも、自分で考え、自分でやらせる。
実はこれが一番、子どものためになるんです。
だって、子どもには、自分で出来る能力があるんだから。(このことに気づいていない親が多い)
子どもに秘められた能力を信じるべし!
この映画では、そんなことを訴えています。
でも、幼稚園では、もっとたくさん、ただただひたすらに、お友達と遊んでいるだけでも良いのかな?、と思ってしまう悪ガキな考えの自分もいました。
子育てって難しい。
正解なんてないのかも知れない。
だから、子育ては面白いし楽しい。
などなど、いろいろと考えてしまった映画でした。
ただ、ドキュメンタリー映画としては、見せ方がヘタッピで、単調で退屈。途中で飽きる。そこは減点。
ただ、面白くはなくとも、極めて有意義なドキュメンタリーだと思います。
以上、長文にお付き合いありがとうございました。