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TOVE/トーベのBELのレビュー・感想・評価

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)
3.8
ムーミンの生みの親の人生の断片。

作家としては普通に人間味のある苦悩が垣間見れた。

作家として有り余るエネルギー。
反面で金銭的な部分での苦悩。
画家としてのプライド。
でも向き合えば向き合うだけ瞑想していくことは良くあること。

トーベのムーミンの世界感はアーティストとして魅力的なものなのに、「画家としては無理だから、これで金稼げよ」と言われているような悲観的な気持ちになってしまう。(その中には父との比較もあったと思う)
そして、彼女の心を動かし続けたヴィヴィカとの小さいようで大きな差は金銭面での余裕だと思う。ヴィヴィカの凄みはそれをわかって結婚してるということかな。
自分が何かを作る上で豊かな気持ちで取り組まないと豊かな表現はできないと思うからだろうな。
それが分かりやすく対比されてたと思ったのがヴィヴィカがトーベの「舞台も画家も色々やりたいけど何をやったらいいか、、」という心の迷いのような投げかけに対して、「全てやればいい」この言葉でしかなかった。
彼女はやりたい事を伸び伸びできていて、そんな姿がそうなれない人にはすごく魅力的に見えたんじゃないかと思う。自信過剰とは違う自信のある人ってかっこいいよね。(もちろんセックスが無茶苦茶うまいっていうのもあると思うけど)


やべ、バスの中で打ってたらやたら長くなっちゃった。

最後に一言添えるとしたら、
自分が作ってるものも自分自身も愛そう。
そう言う人の目はきっと輝いてるから。
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