急遽観ることを決めたくらい油断していたのだが、ボロッボロにやられた…。ちゃんといつものノリを引き継ぎつつ、家族愛をテーマに描いていたのが凄く良かった。
シリーズはシーズン2の途中で脱落…という感じ。映画化するなら観とけば良かったなと思うくらいで、ホントにたまたまってくらい思い入れも程々。だから、ノリは分かっているし、変化もそれなりに知っている。だが、そこを広く「家族」をテーマに持っていくことで、非常に観やすくて芯のある作品に仕上がっていた。シリーズから一貫したコメディテイストに、忍ばせた感動がとにかく感情を刺激する。徳永友一、やりやがったな!?ってレベルで泣いた。ハンカチ忘れて困ったじゃんか。笑
ジョーカーを演じる観月ありさのバブリーな格好が似合うのはもちろん、深田恭子のハマり具合が異常。ツッコミ役でありながら、主演の立ち回りも兼ねるので、想像より難しいキャラクターだと思う。それを違和感なくこなし続けるのはホント凄いことだと思う。また、渡部篤郎もこんな表情を魅せるのか！と驚かされる。かなり楽しかったな。
単なる映画化ではない、強い自信を携えて作られた劇場版って感じ。このジョーカーなら地上波で毎年やって、家族の愛と独りじゃない事に気づかせてくれるのではないか。ふと、『ジョーカー』の放映中止の噂に思いを馳せながら余韻を噛みしめる。
