戦争が近づく中で、とある遺跡の発掘をする人たちの話。
腕はあるけど大学に行けなかった故に軽んじられているバジル・ブラウンと彼の雇い主の未亡人、その周辺の話。
丁寧で静かな映画。そして綺麗だった。
もうすぐドイツと戦うかもしれないという不穏な空気。子供を遺して死ぬであろう病に冒された未亡人の悲しげな雰囲気。夫との関係や「体重が軽かった」ということで発掘メンバーに抜擢された若い女性の諦観。ブラウン氏(レイフ・ファインズ)の悲壮感溢れる佇まいなど、視覚的にくるものがある映画。
娯楽性はないけど、この映画の時間は好きだと思った。