このレビューはネタバレを含みます
カラフルな映像とキャッチーな衣装に包まれる映画。
ミュージックビデオを続けてみているようで、映画としては少し違ったかなと思ったのが率直な感想。
SIAの作る世界観は素敵だし、劇中で流れる音楽もひたすらよかった。けどそれでよかったかもな。
映画の内容としては自閉症の妹とアルコール依存症の姉。どちらも抱えるものがありながらお互いがお互いを必要として、それぞれが孤独に生きてきた世界を広い世界へと導いていく。演技力は間違いない。
なんだか現実と不思議な世界を行き来して、現実の世界に打ちのめされそうになりながら、変わろうと必死に生きていく人間らしさっていうのも感じられた。
空想の中で流れるポップで可愛らしい世界観で、その世界を持つことができるミュージックもズーも幸せなんだろうな。
孤独でい続けても慣れるわけじゃない。誰かに必要とされて、頼ってもらえることがどれだけ嬉しいことか。彼女が下した決断の先には確かに光が見えていた。
We can take it higher.
