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ライフ・ウィズ・ミュージックのktyのレビュー・感想・評価

4.0
一日中ヘッドホンで音楽漬けの知恵遅れの妹を抱えた坊主頭の姉の貧乏生活。

姉のズーを演じるケイト・ハドソンは顔がいいので坊主も絵になる。

そして妹のミュージックを演じるマディー・ジーグラーの自閉症の痛い、違和感のない自然な演技は、何かが憑依したかのようだった。

貧乏姉妹の悲惨な話なのに、ミュージックの脳内の音楽の世界が独特の明るいミュージカルというギャップが、本作でしか味わえない世界観。

どんなにつらくても心の中って、これだけ幸せな映像を描けるって人間は凄い力があるんだなあ、、、普段どれだけ想像力を駆使してないんだろう。😖
この気づきが本作から得た最大の収穫です。😊

ずっと『ダンサーインザダーク』のビョークが姉役だったらどんなに世界観が変わっただろうと思いながら鑑賞。

自分のダメダメだった過去のことと比較すると、この姉の奮闘ぶりに同情してしまう。だから普通に幸せに暮らしている人より、苦労した人向けかな。😉
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