なんというか…
評価云々より何だか凄いものを観てしまったというのが率直な感想
SIAが監督、脚本全てを指揮し
彼女の頭の中を忠実に再現されたような今作。
“天才の考えることはよく分からない”
私もそう思うが、少し覗けたようで圧倒されてしまった
アルコール依存症などで暫く家族から離れていたズーだが、母の死により残された自閉症の妹ミュージックの面倒を見ることになり…というお話。
めちゃくちゃポップな映像でつくられた
“レインマン”といったところでしょうか。
内容は暗くとも、元気のでるビタミンカラーの映像と
SIAによる書き下ろしの挿入歌
何度も挟まれるMVのようなダンスシーンに
目がワクワクする。
私は自伝もミュージカルも大好きなので好みでしたが
ミュージカルフォビアの方にはかなりキツイのでは。
ストーリーちょっと止まるレベルじゃないw
もう分離しちゃってる。
そして何よりケイトハドソン!
坊主に刈り上げて挑んだ今作
やさぐれた表情とか体型、全てにおいてズーのバックグラウンドにしか見えなくてシビレた!
かつてのラブコメ女王だと誰が信じられる?!
そこに現れるエボも静の象徴みたいな人物なのにインパクトが強くて魅力的だったし
映画界では素人ながらこのキャスティングをしたSIAにあっぱれ!
余韻の強い一本でした。