セカオワのFukaseが殺人鬼役、しかも初めて役者として出演という事で注目していた作品。
観終えた今、これは彼にしか出来ないキャラクターだと感じた。唯一無二の不気味さを醸し出していて、近付いたら危険と一目でわかる抜群の存在感。菅田将暉と並んでも引けを取らない主役級。そんな彼を観られただけでも価値があった。
他で言えば特に小栗旬のポジション。もう板に付いているというか、別作品で何度も刑事を演じているからこそ、この人に任せておけば大丈夫という安心感は流石だなぁと。しかしあの展開には唖然。劇場でも声が上がっていた。
それから劇中に登場する漫画『34（さんじゅうし）』の作画のクオリティが非常に高くて、普通に書店で販売されていたら手に取って読んでみたくなる程の作り込み。その漫画を絡めた終盤の展開は、どう転ぶのか読めない緊張感と盛り上がりがとても良かった。
残忍な描写はあれど、割とさっぱり観れるサスペンス映画でした。
