ようせい

キャラクターのようせいのネタバレレビュー・内容・結末

キャラクター(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

朝から1人で見た
殺人現場を見てしまった主人公がインスピレーションを受け、その犯人を題材とした漫画を描いてしまい、それが現実となっていくという物語。

漫画に描いたことが犯人の手によって現実化されていってしまうというシナリオがツボで面白かった!

刑事が物語終盤で殺されてしまうのにはとても驚いた。ミュージアムみたいにこの人が
捕まえるんかなーとか思ってたから

行方をくらました辺見、母親と双子を見る誰かの視線とか物語が終わってきっと何かが起こってしまうって予告するような終わり方、ドキドキした!

圭吾が犯人の行動を想像して漫画を描いていく中、次第に殺人犯の思考が入ってきて、混じり合っていつしか圭吾もダガーに自分の欲求を投影するようになっていったんだろうなぁ、

両角との乱闘で警官が既に部屋に着いており、両角は動く気力を失っていたが、圭吾は両角を殺す気で撃たれるまで衝動が止められていなかった。上から見た画が漫画とは逆の展開になっており、圭吾の中に潜んでいた狂気が漫画からついに現実に溢れ出たのだろう。とても印象的なシーンだった。

両角は辺見やダガーに憧れ、そのキャラクターになりきることで自分の生きる意味を見出していたんだと思うけど、演じるキャラクターがいなくなった時には、「僕は誰?」と裁判で言い放つくらいからっぽなやつだったんだと思う。

結局、圭吾も両角も自分の中に最後までキャラクターを持つことが出来なかったんじゃないかな??

変なレビューになっちまった
ようせい

ようせい