キャラクターのみずいろのレビュー・感想・評価

自分のなかに同じ要素が一つもない人間を、作家は描くことができない。殺人事件を目撃したくらいでは、殺人者は描けない。つまり殺人鬼は自分の中に確実にいる。なかったことには絶対できない…。それを知ってしまった主人公の絶望からのエンディングがなかなか重くてよかった。

鋭利な刃物での殺人ってほんと怖い。終始ヒー！となった。正直、設定はかなり無理あり。なんだそのへんな浅い宗教。あと最後あのおじさん野放しにする必要よくわからず。にしても、あの厳重な警備のマンションを突破するシーンほんと怖かった。