『ヒメアノ〜ル』や『愛しのアイリーン』といったねじ曲がったような作品を撮った𠮷田恵輔監督とは思えない、まっすぐで胸が熱くなるような青春映画。でも「基本に忠実に」という台詞が劇中に何度も出てくるので、そこの説得力を持たせるためなのだろう。
タイトルにもあるように青の使い方と対になるような赤の使い方の設計が見事だし、人間の弱みに焦点を当てながらそれぞれのキャラクターが適材適所で輝こうとする希望の物語であったと思います。皆目指すところが違う群像劇風味があった。弱点と言えば、それぞれのストーリーがあくまで点でしかなく意外と繋がってないなと感じてしまったのと瓜田のストーリーがちょっと薄い。
