空白の翌日に、吉田恵輔監督作のブルー。
人の前では温和で、内に情熱を秘めた負けっぱなしボクサーの瓜田(松山ケンイチ)と、日本チャンピオン有望の期待の星である小林(東出昌大)、好きな子に見栄を張ってボクシングを始めた楢崎(柄本時生)の、三者三様のボクシングとの向き合い方があって面白かった。
序盤から小林が病魔に犯されているシーンがあるので、どこかで夢を掴む寸前で倒れて、その夢を瓜田が叶える、みたいな話なのかと思いきや、そういうわけではなく、ドラマとして変に盛り上げようと展開していくわけではない感じがよかった。
何より東出くん、時生くんがものすごくかっこよかった！！！！
東出くんはモデルだけやっておけばいいのにとずっと思っていたけど(ほんとすみません)、この役だと自然で一俳優としてとても素敵だった。
時生くんはセンスがなさそうな素人からプロになるまでの変化の見せ方が秀逸だった。試合のシーンで瓜田のアドバイスを受けてからみるみる動きが良くなるシーンとか、演じながらしっかり動くのとかなんで同時にできるの？って感心してしまった。
最後に、楢崎のバイト先の女の子が、ずっと見ていたドキュメントの子で、しっかり役名ありの役者さんとして出演しているのを見てうれしかった！
