アラシサン弐

BLUE/ブルーのアラシサン弐のレビュー・感想・評価

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)
3.8
報われる見込みがないことを「生き様」で続けることの純真さと同時に残酷さみたいなものを感じる。

スポーツが題材作品のお約束展開の中にずっと暗雲が漂っていて、綺麗事や青春臭さで誤魔化していない感じが深い。
3人とも、試合にも恋愛にも怪我にも後遺症にも「負けても良い」とは誰も思ってない訳で
、けれど「負けることだってあるけど青コーナーに立ち続けるしかない」っいうことを変に隠さずに描いているのが逆に熱い。

樽崎くんがとあるシーンで拳を使うことの残酷さを味わってしまうところは、成長模様としては凄くリアルで、多分辞めるか辞めないかの状態に陥るのって、負けた時よりも自分の過ちが目に見えた勝利の方がずっと切れ味があると思う。
負け続けてる人には分からない感覚と、
勝ち続けてる人にも分からない感覚が両方あることを教えてくれる。
アラシサン弐

アラシサン弐