負けっぱなしのボクサーが周囲の人物に影響を受けながらも、ひたむきに努力し続けていく「青コーナー(挑戦者)」の生き様を描いた作品。
普段はあまりチョイスしないボクシング映画。吉田恵輔監督の作品だったので観てみたけど、いや~面白かった!そしてなんとも言えない感情の残し方。好きです。
ドラマチックさはなく、主人公も報われない…。ラストも、え?終わり?な感じなのに、そこからの余韻がまた良いし、振り返れば最初から最後まで惹き込まれてたんだよね。ボクシングシーンもしっかり作られていて、とても見応えがありました🥊
不思議な映画だなと思ったけど、正でも負でもない絶妙な感情を絶妙に描写し、尚且つ自然に丁寧に届けてくれるんだなぁ吉田監督。『空白』も『ヒメアノ〜ル』もそうだった。
そして、キャスティングも良かった👏
すごーーーくピッタリだった!
2年かけて身体作りをしたという松山ケンイチは言うことなし👏試合は負けっぱなしだけどボクシングにかける熱量は誰にも負けない主人公、めちゃくちゃ良い奴だけど、ちゃんと嫉妬や妬みも内に秘めてて、良い奴だけじゃない、瓜田の深みや人間味を要所で感じさせてくれた。
東出昌大は私の知ってる棒読み東出じゃなかったんだけど、逆にどうした?笑 めちゃくちゃ良かったです👏
柄本時生も最高!好きな子に振り向いて欲しくてボクシング始めたはずなのに、いつの間にか本気になっちゃって。安定の演技力に、笑いと涙も交えて届けてくれた。
いるいるこういう奴ー!な三人。
ご都合主義でもないし、奇跡も起こらない。
勝者の裏には沢山の敗者がいる。
勝者にスポットライトが当たるのが当たり前な中で、敗者に賛美を贈るかのような物語でした。
2022-66