山田森氏

BLUE/ブルーの山田森氏のレビュー・感想・評価

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)
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ばしゃ馬さんとビッグマウスの協奏曲のような、徹底的な主人公に対する救いのなさ。犬猿の時にも思ったけど、吉田恵輔作品は時に下手したら鑑賞者を殺し兼ねない殺傷力を発動する事があって、本作でいうところの東出昌大と木村文乃のいちゃつきシーンからの松山ケンイチの1人コンビニ弁当シーンへの対比がまさにそれだった。

勝ち負けが明確なボクシングで負け続けの奴がボクシングに対してどこに価値を見出すのかって問いに、ジム帰りの彼の充実した後ろ姿やラストのシャドウのシーンの美しさにその答えがあった
山田森氏

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