20世紀、障害者が座敷牢に閉じ込められる「私宅監置」が法律によって認められていた時代があった。
沖縄は、戦後アメリカの統治下にあり本土の福祉政策の網から漏れたことで、私宅監置をさらに押し進める向きにあった。
いちばん理解し難かったのは
家族が、障害を理由に実の子やきょうだいを座敷牢に閉じ込める決断をしたこと。
時代が変われば倫理観はこうも変わるのか?
戦争で悲惨な経験をした年代の当時の人たちが、なぜ平和な時代にあって進んで家族の人権侵害に手を染められるのだろう。
場合によっては地域の治安維持を目的に
地域の合議のもと私宅監置がおこなわれたともいうから、
たとえ家族でも勝手に救出できなかったのか。
どっちにしろ、とても人道的とは思えない。
これが国家の指導のもと公的におこなわれてたということ。
過去の過ちを知ることが少しでも未来の戒めとなりますよう。