換気さんの映画レビュー・感想・評価

換気

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流浪の月(2022年製作の映画)

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少女が見知らぬ男の家で過ごした数日間、それに「誘拐」という名前がつくのは当然。でもその内実は2人にしかわからない。
血の繋がりがあれば、家族であれば許されることが、赤の他人になると罪を課され、制裁を受
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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開始数分後〜エンディングまでちんぷんかんぷんで見続ける。
事前知識ほぼなしで見たけど「マルチバース(=宇宙多元論)」の概念を知った上で観たらまだ飲み込みがはやかったかな。

マルチバース、親子関係、コ
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ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

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音楽が特に素晴らしかった。

善い魔女グリンダと悪い魔女エルファバ、2人を演じたアリアナ・グランデとシンシア・エリヴォ。

レッドカーペットでのシンシア・エリヴォはスキンヘッドに鼻ピアスでゴージャスな
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ドマーニ! 愛のことづて/まだ明日がある(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

見事なミスリード着地。
夫と義父のパワハラモラハラセクハラ祭りが胸くそだったが
着地の仕方が暴力にも背信にも拠らないまさかの投票というスマートな方法で一本取られた。
男女間の賃金格差や市民内での階級格
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市子(2023年製作の映画)

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エンドロールのあと、少し放心状態になる。長谷川のプロポーズのシーンが自然ですごく良い。

ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

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寂しさの裏にある愛しさ。
かけ違えたボタンを修正するのはすごく難しい。2人の関係性が変わってもその人固有の人格はかわらない。
自分より15年年老いた君をも好きになれるの素敵だなぁと思った。
フィクショ
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いもうとの時間(2024年製作の映画)

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現実に起きていることとして、明らかに歪んでいる。重要な資料を隠しつづけ、再審を棄却し続ける最高裁は無慈悲だとしか思えない。
冤罪を訴えている本人が亡くなった場合、限られた親族しか再審請求することができ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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夫が転落死する。限られた手がかりから真相を探る中で妻が疑われていく。真相はわからないまま裁判が進む。
誰も何もわからないままに検察、弁護人らがそれぞれの役割を全うしていく様が滑稽でありつつさまざまな事
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

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現代のコンプラに抵触しまくっているハチャメチャラブコメディ。ブリジット・ジョーンズみたいなヒロイン初めて見た。なんかすごい振り切った映画だ〜思いっきり気楽に観るのが丁度いい。

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

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無作為に集まった12人の赤の他人。
気が抜ける冒頭、転がるように堕落していく審議の様、救いようのない惨憺。
全員無能か?と思わずにいられないが、もはやなすすべ無し。
自分がこの場にいたらもう使命感とか
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

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笑った。
劇場で他の人に混じって笑いながら観てみたかった。

正欲(2023年製作の映画)

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正しい欲
正しくない欲
無欲
抑うつ的
地球に留学に来たみたい
よく生き長らえてきたな

いなくならないでと思った瞬間

わかり合える人と暮らしています

思っちゃいけない感情なんてない

あなたが信
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(2025年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

どこまで現実でどこからが非現実か、一切の境目がないだまし絵のような世界。
老いた元大学教授の主観をそのまま映像化したような作品であるから我々には客観視する余地がない。
出口のない迷路の中に追い込まれた
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

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まず大切なのは冒頭のクレジットにもあるように、この作品の目的はお姉さんが統合失調症になった原因の究明ではないこと。

ありのままを捉えた極めて貴重な映像。
数十年に渡る記録には、お姉さんや両親、監督自
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

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しみじみ。よい。
広瀬すずと仲野太賀のエピソード、ふたりの距離感が変わっていくところが空気を通して伝わってくる。

人間は感覚をいっかい言葉に変換して相手に伝えるアナログな生き物だから、もどかしくて、
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小学校~それは小さな社会~(2023年製作の映画)

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先生でも児童でもない。もっと俯瞰した立場から切り取られたある小学校の1年間。
海外のスタッフを交えて製作されたからか、画期的な視点だった。

日本の教育の特異なところは
学校は勉強だけではなく「生活」
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

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戦場ジャーナリストってこんなに戦闘員に接近できるの?!実際どうなのだろうか。武器の代わりにカメラを持って第一線にかじりつくところいつ弾が飛んでくるかわからなくてハラハラする。

都市部での戦闘シーンは
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リトル・ダンサー デジタルリマスター版(2000年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

イギリス労働者階級の家庭で育つビリー。母を亡くし、父と兄は労働組合で炭鉱夫をストライキ中。
(ブレイディみかこのエッセイに登場するイギリスの姿そのものだった)

家庭の空気は救いようがないほど暗く、ク
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

急にスイッチが入って相手の言葉の揚げ足を取って一方的にキレ散らかすところ、理不尽な怒り方でしかないのだが
それに根気強く相手する彼氏もすごい。

そして暴力的で衝動的なカナに、どこか自分を゙重ねて見て
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ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

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静けさ、柔らかい光、魅力的な登場人物。
一冬の優しい思い出がつまっていた。
とても良い。

ラストマイル(2024年製作の映画)

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巨大ECサイトの物流倉庫がどれだけ自動システム化されても最後に配達するのは人力。

配達の人件費に割かれるサービス料はどんどんカットされて映画の中では一件の配達で得られる賃金はたった150円。

配送
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時々、私は考える(2023年製作の映画)

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自分はつまらない人間と自信を持たずに生きるフラン。
職場では無理に明るく振る舞ったりせず、ただ空気のように存在を消して過ごしているフランが好き。

そんな大人しくて無味無臭のフランを
同僚は構うことな
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