Mursh

Mr.ノーバディのMurshのレビュー・感想・評価

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)
4.0
時代劇風アクション映画のお手本

日本の時代劇はハリウッドにも多大な影響を与えている。
筋肉ムキムキのシュワちゃん、スタローンが大活躍するハリウッドに対し、日本の時代劇といえば普段は優しく決して強くなさそうな人が世のために悪を成敗するといった構図だ。

本作はまさに時代劇である。
ふつーの生活をしたおっさんが実はすごい経歴の持ち主で、ジョン・ウィックと全く同じようなノリでマフィアに絡まれ、悪と戦う映画だ。
しかし、キアヌリーブスのようなスマートなガンサバキ等ではなく、あくまで通常の荒々しい戦いの中で「最強」といった具合で、常に格闘技の試合のクライマックスを見ているようなテンションになる。

なにより、個人的に本作を評価したいのがあのBTTFの「ドク」がお父さん役で、最高なのである。久々にドクに惚れた。

この監督は前作がGoプロ撮影のアクション映画「ハードコア」であり、画期的な映像からのなんとも言えない映画であったが、本作はとにかく「ジョン・ウィック」ノリを活用して、アクション映画好きを楽しませてやろうという心意気がモロに伝わってきた。

ぜひ続編も見たい。
アクション映画はこれで良いのだ。主役と敵と戦い方だけ変えて、何パターンも作ってくれればそれでよいのだ。

ここ最近では最も「映画見た!!」と思わせる映画であった。
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