ジャンルモノとしては満点な映画でしょ
要は
"舐めてた相手が実は殺人マシーンでした"
モノですよ
別に真新しいアイディアでは無いし、ジャンルムービーなんだから展開も分かり切ってる
その枠の中でフレッシュな要素をどう魅せてくれるのか!ここがジャンルムービーの作り手の腕の見せ所なわけだけど!
まずは87North製作な時点でアクションのクオリティは担保されてます。特にガンアクション!素晴らしい!!!
アバンタイトルのスマートさから始まり、冒頭の主人公のいけてない人生をモンタージュ的にスピーディーかつコミカルかつシリアスなトーンという何重もの雰囲気で提示してみせる楽しさよ◎
正体が露わになる最初のアゲシーンのバスという密室の作り方も良かったし、手足で戦うアクションとガンアクションの前半と後半でのアクションの面白さの差異がしっかり主人公の本来の能力の得意分野とも通ずる流れになっていて○
自身の家族を巻き込む設定がクライマックスの主人公のチーム構成にも対として使用される設定の無駄の無さ!見事!
前作『ハードコア』に引き続き、ナイシュラー監督のミュージシャンとしての音楽センスがヒップホップ的でめちゃくちゃ上がる!これは賛否分かれる部分だとは思うけど、今作に置いてはめちゃくちゃ有りな演出だなと思う。最終決戦前のカーチェイスで流れる音楽最高過ぎたなぁ、、
ちょくちょく挟まる笑いの小ネタも最高。雰囲気を崩さない匙加減でテンポを変える見事な変化球になっていて◎
これで本編は100分を切る尺!素晴らしいですわ。