億千

トキワ荘の青春 デジタルリマスター版の億千のレビュー・感想・評価

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開始10分で、「あ、これ思ってたテイストじゃない…!」と気付く。もっとレジェンド達の若かりし頃のワチャワチャが観られるのだと思っていたら、トキワ荘に詳しくない素人からしたら誰?な、テラさんが主人公で、彼を通して様々な道に別れていく住人たちと、テラさんの出した結論が描かれる映画だった(と、捉えている)。

当時の雰囲気を完全再現することに、とにかく心血注がれたんだろうなという印象で、その空気感に触れられるだけで満足できた感じはあるんですが、ほんまに予備知識ないからどれが誰?だし、所々、これは今誰に話してんの?(誰が話してんの?もある)とか、トキワ荘以外の人でワンシーンだけ説明もなしに出てきて、その後一切出てこず、誰やったんや?!っていうのもあって…没入までは難しかったかな…。
キャストの顔も見辛く、「生瀬さんに似てるけど違うかな…いや、生瀬さんかな…」と最後まで確信持てないくらい分かりづらかった。私だけかな。

トキワ荘の光の部分にばかり我のような素人は目が行きがちですが、スタートは皆同じでも、現金書留で送られてくる原稿料が届かない誰かがいたり、編集者が出入りしない部屋があったり、アシスタントで賑わう部屋があったり…差が歴然としていったのだなぁと思いました。

1番気になるのはテラさんが一度訪ねた、女性にビール用意させてた漫画家が誰なのかってこと…マジで誰やったんや…。
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