巨匠が描いた紅一点
映画みたいな話の映画化の理由
グッチ家の歴史を少し予習した方がより楽しめるかなと思って、簡単な流れを把握してから観賞しました。細かなディティールは違えど実話ベースなので、大筋は想定内。
事実として彼女は犯罪者になるのでサスペンスとして物語をグイグイ進行していくんだけど、映画の本筋としては、男性優位なビジネスに紅一点成り上がろうとした彼女のストーリーではないかと。フェミニズム的思考をはらんだ映画として観れば、今この時代に撮る理由、リドリー・スコット巨匠が描いた理由、そしてレディー・ガガが演じた理由に納得しかないと思いました。
一方で難しい映画では決してなく、バカだねぇってクスッと笑える部分も多く終始楽しめました。いつもの感じのアルパチーノは最高にいい感じだったし、アルパチーノの息子役のバカさ加減には笑っちゃうし。わざわざ自分のデザインを叔父さんに見せにいくくだりとか最高だった。
グッチファンにとっては時代に合わせた衣装でめっちゃハイクオリティなんだろうなぁ。
最後の決闘裁判と同様、84歳巨匠のネクストステージを垣間みました。カッコいい！
