くろさわ

ハウス・オブ・グッチのくろさわのレビュー・感想・評価

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)
4.0
GUCCI家の話は事実は小説よりも奇なり。


世界を代表するイタリアファッションブランドのGUCCI。元々一族で経営されていたが1995年に起きた悲惨な事件によって、一族経営に終止符が打たれた。実話を元に描かれた、事件起こす要因となった女性の物語。


「出会い」「経営」「別れ」の三部構成なっており、ストーリーが非常に分かりやすく演出されていた。 
男女の愛、家族愛、そして、裏切り、復讐と流れる展開で2時間半を長尺と感じさせない作りになっていた。
何も知らず、今作を見た人は前半のラブストーリーと後半の裏切りの展開に気持ちが落ち着かないかもしれない。


キャストがとにかく豪華。
特に主演のレディー・ガガは映画2作目にも関わらず、表情・動きなどの感情の表現が素晴らしかった。
アルパチーノもよかったけど、衝撃うけたのはパオロ・グッチを演じたジャレッド・レト。プライドも自信に満ちながらも、誰からも評価されない役を演じていたんやけど、全然見た目が違った。特殊メイクでイケテない男性だったのに、本人はイケメンって。衝撃。
 
その他、さすがGUCCIというべきか、衣装がとにかくおしゃれ。レディーガガも全てシーンによって衣装が変わっているので、衣装を見ているだけでも楽しめると思う。


実際の話は違うとか、GUCCI家から非難されているとか噂は聞いてるけど、登場人物が実名で表されているのとアメリカっぽくて良かった。

個人的は興味深い要素が多い作品だったので、パンフレットに大きな期待をしていたが、インタビューと評論家のコメントのみだったのが残念だったかな。