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ハウス・オブ・グッチのyokoのレビュー・感想・評価

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)
4.5
フレドの亡霊が乗り移ったパオロがマイケルコルレオーネと邂逅。

ガガの演技が嫌いな人もいるかもだが、演技派ぶらず自分の味を出してくれるのが良い。スカヨハならやってくれなそうなこともやってくれる。彼女自身の成り上がり精神と主人公はリンクしている。

上流階級達との浮いた存在感も、彼女の実際の俳優陣とのミスマッチが上手くマッチしている。

とはいえコミュ力でドヤリングできると思い上がっているシーンは共感生羞恥心マックス。

最初にクリムトのサロメが出てくる親切設計でそれを彼女は絵画イコールピカソくらいの認知しかしないわけだが、それは教養がないこと+モチーフの悪女の自覚がないことを表している。

グッチやリドリーに興味がない人も、ガガの使いやあらへんで20変化〜!くらいしてくれるので面白いと思う。

アルパチーノがアホ息子を許すシーンで、ゴッファ2キューバでの抱擁を思い出す。今回はなぜ許したのか血が繋がっているからそれだけだ。サインの場面での表情はゴッファ3のソフィア死すの表情を思い出した。老いさらばえてなお全力をぶつけてくるアルパチーノとリドリースコットには脱帽。

ピーナが実際の人物だったのは驚き。彼女の野心の声を代弁するファンタジー的な要素かと思って観てたw
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