Tom

バズ・ライトイヤーのTomのネタバレレビュー・内容・結末

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

無限の彼方へ…僕は行けなかった。別にこれバズじゃなくてもよくね?アレもコレもやりたい事を同じ展開で繋ぐだけ。その瞬間最大限楽しむピースが兎に角足りない。キャラの魅力も,カタルシスも感じず。アンディーと観客を重ねる魅せ方だからこそ時代観のズレを感じ,何よりもこれを観て彼が熱狂するのか甚だ疑問だ

乗れなかった理由は沢山あるが,バズは一番強いモチベーションとして家族を住める場所へ移そうとしている.墜落した場所はツタの生える場所で生活に不向きだということが分かる.でも人が引っ張られる程度でしかもそれが笑いの要素として描かれていることで「ここには住めない!」と中々思えない.なんとなくは思えるが,根幹の部分だから絶対として描いてほしい

バズが宇宙へ飛び立つのをあそこまで頑なに阻止する理由も全くもってわからない.「バズの身が心配で」というのが理由なら分かるが,そう言った描写もない.あの3つの輪っかに入るのも,なんで?だし,全体的に,どうなったらいいのか,やばいのかが兎に角わかりづらくて,何かうまく行っても,気持ち的に全く乗ってこない.
鑑賞中の子供の反応がまさにそれで,真後ろの座席の家族づれの席から,子供の「どういうこと?」「帰りたい」って声が聞こえてきた.

バズが1人で頑張って,上手くいかなくて,周りがサポートして,上手くいきそうで,仲間がミスって,...,この繰り返し何回やるのだろうか?
協力して上手くいく描写も,頑張ったおかげて必然的に起きるのではなく,偶然で起きることが殆どで心の底から喜べない.殆ど解決するのは便利ネコだもんね.
目の前に年老いた自分がいて,あそこで彼を救おうとしないのは,バズのキャラクターの一貫性のなさを感じた.

ピンチになって助けに来るシーンも,助けに来るまでの過程を先に見せちゃうから,助けに来てくれても全然ありがたみを感じない.純粋に見せ方が下手だと思う.

同性婚の件も,ただわかりやすく入れてるだけで,当時の考え方を反映されていないし,それならウッディがこれを見てバズに熱狂する設定と時代的なズレも出てきておかしなことになっている,同性婚の描写が本作への必要性を全く感じなかった.

大人と子供,両方にターゲットを向けようとしてどっちつかずになっている印象を受けた。
ざっと描き始めても無限に出てくるのでこの辺で。
積み上げと説得力が兎に角弱いんじゃよ。
最後にこれだけは言わせて。なんでアンディーはソックス持ってねぇんだよ!
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