Tommyさんの映画レビュー・感想・評価

Tommy

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ツイッターのログ遡るのを避けるため、評点付ける用に保存用として作りました。

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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

4.0

閉ざされた楽園に生きる4人兄妹の日常が屋敷内に潜む邪悪な"何か"に壊されていく。
人の心と絆を投影し、怖さ、哀しさだけではなく、優しさや美しさも内包した本作。
一つ一つの伏線を丁寧に拾い上げ、辿り着く
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

3.8

"運命を切り開け"
ラップを武器に成長する主人公を軸に最高の音楽とインドの抱える問題テンコ盛りで青春映画に上手く落とし込んだ一作。成長と共に変化する台詞回しや編集など細部にまで監督のセンスが光る。
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楽園(2019年製作の映画)

3.8

山に囲まれた閉鎖的な村で人々が無意識に壊れていく様を描く。
誰もが楽園を求める。この作品は、創る過程で自身が邪魔なものを排除し、それ自体を破壊している事実を突きつける。
鑑賞後、余韻に浸りモヤモヤする
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スペシャルアクターズ(2019年製作の映画)

4.0

"カメ止めは奇跡じゃなかった"
上田監督の演者から個性を引き出しキャラを立て、全員が輝ける脚本、それに答える演者、見事だ。
何を見せられてるんだと思いながらもその笑いと熱量に引き込まれる。
「行け。ヒ
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サタンタンゴ(1994年製作の映画)

4.3

タンゴのステップのように時間が行き来し、物語を担う人物に応じて分岐し交わっていく。
モノクロの美しさと迫力,多用される長回しが映像を脳に永久保存する。これが見えない所で流れる時間が見えてくる不思議な感
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.9

独創性に溢れ,作品の持つ世界観に吸い込まれる。
それぞれの視点を積み上げ露わになる境界,その狭間で揺れ動く感情と価値観が我々の心を蝕んでいく。
この手の作品で逃げがちな所もしっかり踏み込んでいて素晴ら
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クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

4.0

閉ざされた空間、ワニ、自然災害、全ての要素が怖い。時間制限の魅せ方、フェイク、傷跡描写、喰われ方、人間描写含むスマートな脚本、非の付け所が無い。
それでいてワンシチュエーションに止まらず、飽きさせない
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愚行録(2017年製作の映画)

3.7

人間の嫌な面を只管浮き彫りにする。暗く静かな映像の中に、バスシーン、満島ひかりを覆う手、ガラス越しの景色など悪意に満ちた感情を石川慶監督抜群のセンスが光る演出で歪な絵が挿入される。
情緒不安定な満島ひ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.0

色んな曲を劇場で聞いてきたけどBeatlesは本当に伝説だと確信した。
この素晴らしい着想を持ってして名曲達に作品が追いついてこないものなのか。
愛と敬意を込めて作品として残してくれた事とその挑戦に心
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真実(2019年製作の映画)

4.3

"嘘と真実を越えて大切なもの"
ピアノの音、風に揺れる木々、複雑な構造、表情のみで魅せる演技、舞台が何処だろうと是枝監督の家族の描き方はブレない。
海外ならではの家族構成、画面から溢れる優しさと軽やか
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.9

“現代にヒトラーが帰ってきた”
このぶっ飛んだ面白い発想を,ドイツ,現代社会への皮肉とブラックジョークを交えてドキュメンタリータッチで描く。
始めは腹を抱えるほど笑える冗談が,徐々に恐怖へと変わって行
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.2

愛さずにはいられない個性豊かなキャラクター,ギャグや学歴社会への風刺を交えた重厚なストーリー,最高なダンスと歌,まさにボリウッドの全てを詰め込んだような素晴らしい作品だ。
笑って泣いて,元気と勇気を貰
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帰れない二人(2018年製作の映画)

3.9

‪#帰れない2人‬
中国における17年に渡る激動の時代変化に取り残された裏社会に生きる2人の悲哀を美しい大自然と街並みを背景に描く。
この描き方といい、分かりやすさ,グッと抑えた演出,凄まじい絵の説得
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.6

無音の間を心地よく演じきる松坂桃李、まさに天才が憑依した松岡茉優が素晴らしい。
心理描写と演出の薄さは目立つが、圧巻の月光シーンでお腹いっぱいだ。
これから観る方には是非タイトルの意味を考えながら観て
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.8

狂気と孤独、不条理、人間の醜さを皮肉とリアリティをもって体現したこの怒りに満ちた世界は我々の見ている世界と同じだ。
"人間の悪の根源は人間"であり、失うものが何も無いと感じた時誰しもジョーカーとなりう
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.1

新時代の扉を開いたアクション映画だ。
アイデア溢れるアクションと、演出、音楽の数々にアドレナリン全開。
尚且つ過去作で丁寧に描かれてきた暗殺裏社会が見事に効いてくる。細かな伏線まで拾い上げ、新境地もし
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.2

#ジョン・ウィック Chapter2
マフィアから、世界へと大幅にスケールアップした今作。前作を上回るアクション、前作に続き暗殺の裏社会やルールの描かれ方も素晴らしい。我々が期待するものをしっかりと魅
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バットマン(1989年製作の映画)

3.6

何度目の鑑賞だろう。
ティムバートンとアメコミの世界観、ジャックニコルソンの怪演、プリンスの音楽が調和し、狂気とコミカルに満ちた不思議な雰囲気を醸し出す。
何故バットマンとジョーカーは生まれたのか。仮
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サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所(2017年製作の映画)

2.8

‪#サタデーナイト・チャーチ‬
‪LGBTQの若者達の葛藤をミュージカルタッチで描く。‬
‪王道な展開で見せ場もあり、人間ドラマも纏まってはいるが、肝心な曲に魅力を感じなかった。‬
‪歌詞はともかくメ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.0

若者の恐怖や怒り、社会への抵抗を多様なメタファーを用いてここまで豊かに表現できるものか。
ここまで観客を信頼して作られた作品は中々ない。この信頼が全ての考察を寛容する優しさを生んでいる。
夕日に溶け、
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大脱出3(2019年製作の映画)

2.9

ここ迄来ると最早楽しい。お決まりの突っ込み所満載の脚本、過度なグロ、2人の共闘も無く、最早タイトル詐欺の域にまで達している。
ラストの「もう脱獄は懲り懲り」にスタローンの本音が漏れてて爆笑した。
スタ
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.0

迸る程圧倒的な熱量で描かれる生々しい愛と男の戦い。
血と汗と涙とご飯粒を撒き散らして叫び続け、魂の会話をする彼らを見ているうちに心の底から応援したくなる。胸が熱くなる。
宮本浩次が捧げた曲も彼の人生観
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惡の華(2019年製作の映画)

3.4

“クソムシ,からっぽ,向こう側,ふつう”
井口監督が作り出すド変態世界の中で、普遍的な思春期の衝動と玉城ティナに眠る孤独を見事に体現している。
誰もが周りに合わせ,皮を被って生きるこの世の中。
作品を
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.5

慈悲も容赦も無い。まさに地獄。
驚くべきは皆がヒーローとしてではなく被害者として描かれている事だ。実話の線引きが徹底されており緊迫感と恐怖が途切れない。
また、テロリストも1人の人間として丁寧に描かれ
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荒野にて(2017年製作の映画)

4.5

自分の居場所を探しながら、最愛の馬と自身を重ねまた走れることを願い世間という名の荒野を歩き続ける。
押し殺された音楽と演出が彼の心情をストレートに魅せる。
人生何が起こるか分からない。過ちを犯すかもし
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.2

舞台の京都然り、アニメや映画、既視感のある映像が、新時代のアニメとして見事にアレンジされ繋がり合う。
1つ1つの要素は丁寧で、尚且つ音楽や編集を駆使した繋ぎの物凄いテンポ感が、心地よい緩急を生む。
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葬式の名人(2019年製作の映画)

2.9

前田敦子と高良健吾の醸し出す独特の不思議な世界観に引きずり込まれる。その他の演者は全てノイズとしての演出に見えてしまうほどだ。
正直脚本も演出も穴だらけ。それでも2人のずっしりと芯の通った演技でここま
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

4.1

"命の限り希望がある"
心から大好きな事に、一生懸命な人は本当にカッコいい。閉塞された港町で彼女の人柄に突き動かされる人とそれを滅ぼそうとする人達。
効果的な風とナレーション、本が紡ぎだす言葉が深い余
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.3

監督は時に自らに枷をはめ、制約の中で表現したくなるのかもしれない。
タイピングで感情を表現したり、酷いメールを送る前に逡巡するなど新たな表現はこの制約の産物だ。
アイデアのみならず、伏線含めて脚本と構
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

2.7

社会からはみ出た救いの無い者達が感情むき出しに叫び続けるが誰にも届かず木霊する。
微塵も理解できぬ彼らを見て思う。我々の世界にも存在する理解できない人を無意識に排していないだろうか。
"いきる、しぬ、
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.0

父を追い、美しい宇宙の奥へ進むほど人が減り、音が消え、心の奥へ入っていく。互いを見つめることで気づく野望と信念。そのために捨てられてきたもの。
圧巻の終盤、静かだが力強いメッセージの魅せ方に鳥肌が立っ
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.5

ツッコミ所だらけの脚本と演出、ユーモアのある刑事が変わっていた点に関しては残念。ラストは盲目視点にするなら劇場でなんとか見える程暗くして欲しかった。
ただ、吉岡里帆の焦点が合わない感覚、魂のこもった演
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.0

"出会いの連鎖が生む10年越しの恋物語”
ありふれた日常をひたすら積み重ねる。その中で各々が絡まった糸を解いていく。彼らの幸せが自分の事のように嬉しい。
不器用だが真っ直ぐな普通の青年を演じた三浦春馬
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.1

思春期の少女にこれほど感情移入して泣いた作品は初めてだ。
理想と現実の乖離や、微妙な人間関係、親子の絆、少女の成長まで過剰な音楽と演出の中でリアルに描く。幼き頃の自分を見ているようだ。
SNSというテ
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アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

2.6

そっちできてしまったか。本作はお化け屋敷系のビックリホラーだ。シリーズ共通して、フェイクや溜めはめちゃくちゃ上手いが、脚本がどうしても気になる。イライラが恐怖を上回ってしまった。
殆ど怖くないので、ビ
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