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モーリタニアン 黒塗りの記録のtkrのレビュー・感想・評価

4.0
9.11の首謀者として不当に拘束された男が釈放されるまでの14年間を追った映画。
あまりにも非人道的で惨い拷問を目にし、心が非常に苦しくなった。しかも、これが実話。
9.11テロは多くの死傷者を出した許されざる事件であるが、当時のアメリカ政権のやり方には言葉を失う。
「誰かが責任を取らなければならない」が、「誰でもいいわけではない」。スチュアート大佐の勇気には強く感銘を受けた。
残虐な拷問を耐え抜き、さらには「誰も恨まない、許す」としたスラヒ氏。裁判に勝訴したのは、彼の諦めない姿勢や人間性の賜物だと思う。ラストで流れる笑顔の映像が印象的だった。
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