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竜とそばかすの姫のenのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
4.5
最近のインターネットとリンクするような悪意が溢れすぎる世界の残酷さがフラットに描かれている。Uの創造主の5人の賢者は登場することなく、自由が魅力的なゆえに、自警するものやさらには支配しようとするもののが存在することで混沌を招いている感じが実に面白い。
「サマーウォーズ」ではインターネットの普及が進み便利さの恩恵を受ける反面、仕組みが分からないまま使うことの怖さが表現されている。デジタル世界の中だけど現実世界にいる人々が繋がる絆が胸熱なのに対して、本作は現実に近づきすぎたインターネットで姿が見えない悪意の怖さや、陰謀が渦巻く果ての崩壊が対比的であるようで本質が似ている。

ティンパニとドラムの壮大さ、刻むビートと力強さのあるBelleの歌声の「U」で物語が開幕し音楽と美しい映像がシナジーを生み出している。声優陣のポテンシャルも高すぎる。サントラを聴きたい。
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