色んなテーマを表現したいがために言いたいことがぼやけてしまっている。
人と人との繋がり、ネットやSNSとの関わり方や立ち位置、家族などなど。
ネットではうちに秘めた感情や能力を現実世界とは違う形で表現でき、それが実際に現実世界へ干渉し「世界」を変えることも出来るんだよって言うことが主題なんだとは思うが‥
登場人物や話の展開に説得力が無くて、心に響かず映画が終わってしまった。登場人物の背景はもっと描いて欲しかった、母とのエピソード、歌のくだり、忍くんとの空白の10年間、意味不明な発言する父、ルカちゃん必要？、ヒロちゃん何者？なんでそんなに仲良いの？などなど挙げればキリがない。
なんなら忍くんなんて勝手に母親面してんじゃねーよ、って怒りすら覚えた。(だったら東京までついて行ったれや)
それゆえに、見知らぬ他人を助けることの尊さが薄く感じる。また、事の重大さに対する行動があまりにもご都合すぎるし非現実的すぎて、脚本家の正気を疑う。
最後に皆様が言うように映像と歌の表現は良かった。この映画は中村佳穂さんの壮大なPVだとすら思える。
